国民の健康より政府の懐の方が心配な菅政権

小佐古参与が涙を流しながら、政府が大人と同じ20ミリシーベルトの基準を、子供、幼児にもあてはめて適用することは、学者の矜持として認める訳にはいかないので辞任届を出し、菅首相から了承されて辞任した。

その際、「法律や指針を軽視し、その場限りだ」と批判した。自分の子供には絶対そのような基準は許可出来ないと述べた。会見では特に、小学校などの校庭利用で文部科学省が採用した放射線の年間被曝(ひばく)量20ミリシーベルトという屋外活動制限基準を強く批判。「とんでもなく高い数値であり、容認したら私の学者生命は終わり。自分の子どもをそんな目に遭わせるのは絶対に嫌だ」と訴えた。「通常の放射線防護基準に近い年間1ミリシーベルトで運用すべきだ」とも述べたhttp://www.asahi.com/politics/update/0429/TKY201104290314.html

この件について、国会で追及された菅首相が 「政府は参与の意見も踏まえた議論の結果に基づく助言で対応している」と、小佐古氏の批判はあたらないと反論し、枝野がまた弁護士的な詭弁を弄した。

「誤解に基づいている。1~20ミリシーベルトは暫定で、20ミリシーベルトに近い被曝 をすることは想定していない。相当大幅に下回るという見通しのもとで文科省は指針を示している」と説明した。1~20ミリシーベルトで暫定で決めた訳ではないといい、「直ぐには影響のない」的発言をして誤魔かした。20ミリシーベルトでなくて、1ミリシーベルトと会議決まっていれば、小佐古氏が泣いてまで抗議して辞める必要はない。これを小佐古氏の「誤解」であると、まるで小佐古氏をそんなこともわからない子供扱いしている言い方である。

本当に、この男は、今回の言い方も「直ぐに健康に影響がない」というような、実態のない言い方をして煙に巻く。答弁を聞くと、それなりに回答しているようだが、後で文章で読むと決して断定的な言い方をしない。必ずどちらに転んでもいいように答える。まさに、正に口から生まれたような男で、東の枝野、西の上祐といったところである。

小佐古氏がなぜ20ミリシーベルを子供、幼児に適用することを反対しているのか。この放射能の影響について「集団積算線量」という理論がある。これは、大集団が微量な放射線量に被曝した場合でも、小人数が多めの放射線量に被曝した場合も、どちらも発生する健康被害は変わらないという仮説である。

例えば、100ミリシーベルト(一般公衆の年間線量限度の100倍)を200人が被曝する場合と、1マイクロシーベルトを2000万人が被曝する場合では、各個人の受ける被害が異なるが、全体では癌死する人数が同じになると評価される。したがって、今回議論となっている1ミリシーベルトの基準値を大人と同じ20ミリシーベルトに基準値を上げると、癌になる確率が20倍に増大し、1000人で1名の癌になる被曝となる(20人・シーベルト×5%/シーベルト=1人)。1000人に1人は明らかに有意な数値である。これは、1ミリシーベルトの基準にすれば2万人に1人が放射能で癌になる確率であり、別に放射能に当たらなくても一般人が癌になる確率である。

こういう話を枝野のように、別に20ミリシーベルトに決めた訳ではないと、詭弁というよりは嘘を言って誤魔化すことは許されない。この内閣は、最初は小出しに言うが、最後には真打の数字が出てくる。原発作業積算被曝量を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに上げ、その極みが、原発事故レベルを5から7に上げたことである。

そのうちに、究極の言い方として、「すぐには死なない」などと言う日が来るのではないか。今まで、さんざん自民党を批判していた菅執行部が、自民党以上に基準をどんどん甘くして誤魔かす。ご都合主義の極みである。

その基準を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに上げることにこだわるのは、汚染地域の放射能汚染に対する補償を大幅に軽減したいとする下心が見え見えである。

ついに、国民の健康よりは国の懐の方が大事な政府に成り下がった。


日頃、ご支援ありがとうございます。少しでも広く読んで頂くため、以下のランキングに参加しています。

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村****←何か感じましたらクリックお願いします。
人気ブログランキングへ****←>****←お手数で申し訳ありませんが、もう一度クリックお願いします。



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 20

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック