小川前法相が、きちんと捜査しろと検事総長に指示することの、どこが問題か?

小川前法相の指揮権発動について、新聞の社説が早速出てきた。

やっぱりね、というのが朝日新聞と毎日新聞である。その前に意外であったのが、一番の口火を切って小川前法相を非難したのが、以下の中日新聞であった。

【指揮権発動相談】軽率な判断、批判免れず
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201206050073.html
 【解説】法相を退任した小川敏夫参院議員が指揮権発動に言及したのは、虚偽捜査報告書問題をめぐる検察の捜査に不信感を持ったためだ。だが、安易な政治の介入は検察の独立性を揺るがす恐れがある。個別事件にまで指揮権が及ぶ法相の重大な権力を自覚していない軽率な判断だったとの批判は免れない。


中日新聞の社説は、いつも東京新聞の社説と同じであるので、マスコミの中では真っ当と思っていたが、上記の社説は東京新聞には出ておらず、中日新聞の論説委員が独自に書いたと思われる。この程度のことしか書けないので、東京新聞から配給してもらっているのか?

以下に毎日新聞と朝日新聞の社説を示す。

毎日新聞:社説:指揮権発動発言 あまりにも軽すぎる
 発言の背景や経緯を振り返ると、あまりにも軽すぎないか。
  過去の発動は、1954年の造船疑獄事件の1例だけだ。この際、強い批判を浴びて、当時の犬養健法相は辞任した。内閣を揺るがしかねないほどの強い副作用があるだけに、歴代の法相は極めて抑制的に指揮権の行使と向き合ってきたのだ。


朝日新聞:法相の指揮権―見識欠く危うい発言だ
 いかにも軽い。積みかさねてきた議論を無視した、見識を欠く発言というほかない。
 「身内に甘い幕引き」があれば、こうした仕組みのなかでただすのが筋で、法相の思惑による介入は厳に慎むべきだ。
 人々が検察に向ける不信感に乗じる形で、政治があれこれ口を出し、それを当たり前と受けとめる空気が醸し出されることを、私たちは恐れる。
 政治と検察が緊張感をもって適切な均衡を保たなければ、民主主義を支える土台はむしばまれていく。国民は、そんな事態を望んではいない。


何故か御三家の一つの読売新聞には出ていないが、毎日、朝日とも、単に指揮権発動という言葉だけを取り上げている。小川前法相が、ネットに流れ広く一般の国民の目に晒された犯罪を、そのまま検察の為すがままに任せておけば大変なことになると判断したことは、何ら考慮していない。

なぜなら、朝日、読売、毎日、産経は、検察からの「田代検事は不起訴」というリークを無批判で流しておきながら、どんな捜査結果となっているかもわからない中、無批判に不起訴、不起訴と報道している。マスコミはどんな捜査がなされたかを報道しない限り、小川前法相を批判する資格はない。

また「政治と検察が緊張感をもって適切な均衡を保たなければ、民主主義を支える土台はむしばまれていく。国民は、そんな事態を望んではいない。」など書いているが、今回小沢氏と同じことが、我が身や身内に降りかかったら、こんな言い草を書けるのかと言いたい。それこそ、こんな事態を国民は望んでいない。こんな社説は、小沢氏を批判するネットウヨ程度の社説である。

上記の社説よりはひどくはないが、日頃の東京新聞の論調からすると不満が残る。

東京新聞:指揮権発言 軽視せずに公正捜査を
 検事の虚偽捜査報告書の作成問題で、小川敏夫前法相は検事総長への指揮権発動を考えたと公言した。検察は「身内に甘い」との指摘もあり、発言は軽視できない。公正な徹底捜査に務めるべきだ。


不満が残ると言ったのは、上記では検察の捜査中だから余計な口を出すなという部分である。なぜなら、先にも述べたが、ここ2,3週間、ずっと検察の幹部が、田代検事は不起訴で上司も懲戒処分で済ます、とリークしているからである。田代検事が記憶の混同などと言っていることが有り得ないのは、一般常識を持っている者なら自明のことである。検察の幹部がリークしないことを、新聞が書くわけがない。そのようにリークする幹部がいるから新聞が報道するのである。法相としては、まだ報告が来ていない内から、幹部が報道機関に内容をリークしている事自体を問題とするのは当たり前だろう。検察の監督している法務大臣と報道機関のどちらが偉いのかと言いたい。

報道機関がさかんに、捜査結果が出ていないというが、ネットでその捜査資料が白日の下に国民に晒されて、虚偽の内容を既に見てしまったのである。これは、一般の中学生、高校生が見ても明らかに違法であるあることは明らかである。嘘をついて人を犯罪者にした犯罪行為であることは、誰にでもわかる。その本質を問わないで、単なる指揮権発動の言葉の遊びで屁理屈を述べているだけだ。

以下に江川紹子氏のツイートで締める。

Shoko Egawa‏@amneris84
今日の朝日、毎日、日経、東京の各紙が、程度の差こそあれ、小川前法相の「指揮権発動を検討」を批判している。とりわけ酷いのが朝日と毎日だが、この両紙は今まで自分たちが報じてきた検察の方針ー検事は全員不起訴、法務省内部の調査によって訓告とか戒告とかの処分ーを指示しているのだろうか。

陸山会事件捜査で明らかになってきたことは、大阪のFD改ざんとその後の隠蔽に負けず劣らず重要な話。にもかかわらず、検察はできるだけ小さく収めようとしている。これでは検察への信頼回復はままならない。そう判断した法相が、きちんと捜査しろと検事総長に指示することを検討した。どこが問題?



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