沖縄の翁長元知事に投げつけた発言に菅氏の冷酷、無情の本質が見える。



菅首相の話がいろいろ取り上げられている。苦学生は実は苦学生ではなかった。自慢の政策はふさと納税と述べている。その政策に高額所得者に有利となる政策で、高額な返礼品競争になると批判した担当官僚幹部が左遷させられた。また、公然と政府の方針に反対する官僚は他に行ってもらうと述べた。要するに前述のように逆らう者は左遷ということである。その性格は非情である。その非常を思い知らされる話が以下の記事に如実に現れている。

この話は、以下の沖縄の翁長知事時代の話である。この話は既に報道されていたと思うが、改めて菅氏の性根を表す話である。翁長知事時代は東京に出張の際、4回も菅長官に面会を申し込んだが一回も会ってくれなかった時代である。翁長知事が沖縄で安倍首相も出席した最後協議での話である。

 5回におよんだ集中協議で翁長知事が最もその思いを語り、沖縄の歴史を説明した相手が菅官房長官だった。しかし、9月7日に安倍首相も出席して行われた最後の協議において『私の話は通じませんか』と問うた翁長知事に対し、菅官房長官から出たのは『戦後生まれなので、沖縄の置かれてきた歴史についてはなかなか分かりません』という言葉だったという。

菅氏はこの中で、自分は「戦後生まれなので、沖縄の置かれてきた歴史についてはなかなか分かりません」と述べた。これを聞いて翁長氏は絶望的な気持ちと怒りで震えただろう。菅氏は確かに戦後生まれかもしれないが、戦後すぐに生まれたのだ。普通の感覚の一般人でもそんな言い方は絶対に言わない。言えないはずである。沖縄が国内最後の激戦地で無辜な多くの住民が戦争の巻き添えで死んでいることぐらい誰でも知っている。当然、菅氏でも政治家の端くれでそのぐらい知っている。それを敢えて「戦後生まれでなかなかわからない」とは人の気持ちも感じない冷酷、無情な人間である。

これをなぜ取り上げた理由がここにある。これを平気で言える人間だからこそ、先に左遷の話も至極当たり前の話と理解出来る。もっと過激に言えば「血も涙もない人間」と言っても過言でない。



沖縄の翁⻑前知事が菅新政権の喉元に残した「楔」
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020091800001.html
菅⽒と翁⻑⽒の間にあった決定的な歴史認識の齟齬
阿部 藹 沖縄国際人権法研究会事務局/琉球大学客員研究員
2020年09月20日

 5年前の2015年9月21日(現地時間)、翁長雄志沖縄県知事(当時)はスイス・ジュネーブでの国連人権理事会で歴史とも言える口頭声明を発表した。翁長知事は「沖縄の人々は自己決定権や人権をないがしろにされています」と主張し、日本政府に対し沖縄の人々の人権を尊重するよう求め、その民主主義の在り方を問うたのだ。
 国際法上「自己決定権」は重い言葉だ。特に人権理事会において自国の政府によってその権利がないがしろにされていると主張することは、国家としての統合性に楔を打ち込むようなものである。
 2年前に志半ばで病に斃れた翁長知事はその重い楔をどうして手に持ち、打ち込んだのか。いや、「打ち込まざるを得なかった」のか。
 その背景には、当時官房長官だった菅義偉新総理大臣との間で明らかになった決定的な歴史認識の齟齬があったと考えられる。
戦後生まれなので沖縄の置かれてきた歴史は分からない
 知事の声明発表については、その数ヶ月前から準備がなされてはいたものの、実際に行うかはどうか直前まで実質的に「保留」の状態であった。というのも同年8月10日から9月9日までの1ヶ月間、名護市辺野古沖の埋め立て工事を中断した上で米軍新基地建設をめぐる日本政府と沖縄県の集中協議が行われていたためだ。
 知事の国連演説を提言し、実現のために準備を行っていた沖縄の市民団体「島ぐるみ会議・国連部会」で部会長を務めていた島袋純教授(琉球大学)は、「集中協議で知事が折れる、妥協するとは全く思っていなかったが、国連訪問を少し延期するという可能性はあるかもしれないと思っていた」と語る。
 5回におよんだ集中協議で翁長知事が最もその思いを語り、沖縄の歴史を説明した相手が菅官房長官だった。しかし、9月7日に安倍首相も出席して行われた最後の協議において『私の話は通じませんか』と問うた翁長知事に対し、菅官房長官から出たのは『戦後生まれなので、沖縄の置かれてきた歴史についてはなかなか分かりません』という言葉だったという。
 日本の一部として戦中、戦後と多大な犠牲を払ってきた沖縄の歴史を軽んじ、自らの無知を省みることすら放棄して開き直ったこの言葉に、『お互い別の70年を生きてきたような気がする』と返した翁長知事の絶望感、無力感を想像するとあまりある。


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