新潮社が、杉田水脈議員の「LTBは生産性がない」と批判したことを弁護する特集を出したとき、文芸界の老舗の新潮社も落ちたもんだと思った。自分も新潮社から出た文芸作品にはお世話になったから余計だった。きっと、安倍官邸筋に媚びる人が編集部にいるのだと思っていた。 そうしている内に、新潮社の編集部の公式ツイッターに、この特集を批判するツイートが出されてきた。新潮の同じ編集部にも、良識をもった社員がいることがわかった。それにしても、杉田発言を擁護する特集も編集部長が認めて出版したはずだのに、新潮社の公式アカウントで批判が出てくること自体、おかしな会社である。社内で安倍大好き派と常識派に分かれていることが窺われる。 今日、社内抗争に断を下す社長声明が発表された。 それには「言論の自由、表現の自由、意見の多様性、編集権の独立の重要性などを十分に認識し、尊重してまいりました。 しかし、今回の「新潮45」の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」のある部分に関しては、それらを鑑みても、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました。」と書かれていた。 新潮の社長も常識人であることが、新潮社の救いである。いくら言論は自由だと言っても、自分の努力ではどうしようもない宿命をもった少数派の弱者の人たちに存在を否定するような暴言は、表現の自由とは言わない。 この杉田氏の話が安倍首相に振られたとき、安倍氏は、彼女は「まだ若いから」で済ませてしまった。50歳過ぎのおばさんをつかまえて、まだ若いからと庇う神経に、安倍氏の本質が隠されている。彼自身がそう思っているとしか思えない。新潮の特集に寄稿した執筆者は、安倍首相の祭り上げる本を書いたひとである。それを思うと全てが繋がってくる。 いづれにしても、新潮が社長の判断によってLTB問題に断を下したことは、出版界で生きていく矜持を示した。 新潮45:杉田氏擁護特集で社長コメント「常識逸脱した」 https://mainichi.jp/articles/20180922/k00/00m/040/016000c 杉田水脈衆院議員の性的少数者への差別的な論文を掲載し、最新号で擁護する特集を組んだ月刊誌「新潮45」について、発行元の新潮社は21日、佐藤隆信社長名で「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられた」「今後とも差別的な表現には十分配慮する所存です」などとしたコメントを発表した。全文は以下の通り。 弊社は出版に携わるものとして、言論の自由、表現の自由、意見の多様性、編集権の独立の重要性などを十分に認識し、尊重してまいりました。 しかし、今回の「新潮45」の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」のある部分に関しては、それらを鑑みても、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました。 佐藤隆信社長名で出された「新潮45」の特別企画に関する新潮社のコメント© 毎日新聞佐藤隆信社長名で出された「新潮45」の特別企画に関する新潮社のコメント 差別やマイノリティの問題は文学でも大きなテーマです。文芸出版社である新潮社122年の歴史はそれらとともに育まれてきたといっても過言ではありません。 弊社は今後とも、差別的な表現には十分に配慮する所存です。 株式会社 新潮社 代表取締役社長 佐藤隆信 日頃、ご支援ありがとうございます。少しでも広く読んで頂くため、以下のランキングに参加しています。 ![]() にほんブログ村 ***←何か感じましたらクリックお願いします。ありがとうございます。 ![]() |
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テレビでクジラ肉缶詰の宣伝をしているが、商業捕鯨再開を目指す理由は?
テレビでクジラ肉缶詰の宣伝をしているが、商業捕鯨再開を目指す理由は? 漁業の振興なのか? クジラ肉の大量販売を目論んでいるのか? 反捕鯨国の捕鯨再開反対をもう少し待っても良いのではないだろうか? 【フロリアノポリス=ブラジル南部=時事】国際捕鯨委員会(IWC)総会で、商業捕鯨再開を目指す日本の提案がオーストラリアなど反捕鯨国の強い反対に遭い否決された。30年以上捕鯨再開を求め、拒否され続けた日本。不満を強める国内関係者からはIWC脱退の声が相次ぐ。ただ、脱退は逆に捕鯨再開の道を閉ざしかね... ...続きを見る |
国民の生活が第一は人づくりにあり 2018/09/22 12:02 |
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まあ、この記事を「特別企画」とする時点でイエローカードか?(トホホ) |
もひ 2018/09/23 02:15 |
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