政府が老後の最後の砦である年金基金を減らすことは、詐欺に相当する。

民進の岡田代表が、次期国会で年金損失について追及することを宣言した。

その理由が、今年4~6月期で5.2兆円もの損失を出したからだ。もっと正確に言えば、参院選挙の直後に発表した今年1~3月期にも、5兆円以上の損失を出した。安倍政権の塩崎厚労相が、投資先に株式の比率を20数%ありに引き上げてから、10兆円以上損をしている。今までの政府の言い訳は、前期までは株式投資比率を上げた後の投資益が9兆円以上あり、まだ黒字だと述べていたが、今期で差し引き1兆円強の赤字を出した。

政府の言い訳が、完全に崩れたのだ。株式への投資比率を上げた時期は、日銀の超緩和策で余ったお金が、株式に大量に流れた。流れたということは、株式を買うということだ。大量のお金で株式を買うということは、買い手が増えたと同じで、高い株価でないと株を買えなくなる。だから株価が上がる。言ってみれば、株価上昇は日銀の作為的なあだ花ということだ。

アベノミクスは日銀の金融政策1本で株価を釣り上げていたが、そのアベノミクスもデフレを止めることが出来ず、株価も下落している。次の期の7月~9月期の年金損失も、日銀の政策も打つ手がなくなり、黒字になる保証は何もない。

本来、国民の年金は、老後生活の最後の砦である。そんな極めて重要なお金を、博打のような株式の利益に多くを頼ることはしない。一般の家庭でも、生活の砦となる貯金を、元本割れをするかもしれない株式には投資はしない。投資するにしても、株式が紙くずとなっても仕方ないというぐらい覚悟しなければ手を出せない。

5兆円と言えば、消費税を8%から10%に上げた場合の税収に匹敵する。政府が国民の金を損させるなら、その損金を補償すべきであり、それが出来ないなら、今の投資比率を元に戻すべきだ。損失させることは詐欺と同じだ。


年金運用のGPIF、5・2兆円赤字…株安で

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160826-OYT1T50075.html?from=ytop_top

2016年08月26日 19時34分

 公的年金の積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)は26日、2016年4~6月期の運用収益が5兆2342億円の赤字だったと発表した。

 GPIFが、すべての年金保険料積立金の運用を開始した2008年度以降、四半期ベースの赤字額としては過去3番目となった。

 赤字の内訳では、外国株式(2兆4107億円)、国内株式(2兆2574億円)の割合が大きかった。6月に発表された米雇用統計の悪化や、英国の欧州連合(EU)離脱決定などを受けた国内外の株価下落が影響した。

 14年10月に国内外の株式への投資比率の目安を5割に引き上げて以降の収益も、マイナス1兆962億円で初の赤字となったが、今後も投資比率を変更する予定はないという。




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この記事へのコメント

2016年08月27日 23:04
たとえ話だが、多くの場合裁判では自分の主張をする前に、相手の主張の最も強力なものをわざわざピックアップし、それを論理的に打ち砕くことを行うという。
相手方の最も強力なパンチを受け止め、返す刀で相手の弱点を突き刺すことができることを示す事で論争にケリをつけるということだろう。

かっちさんの引用した読売の記事にはこんな文章があります。
「今回の損失を含めても、GPIFの前身である旧年金資金運用基金が本格的に運用を開始した01年度以降の累積収益は40兆1898億円で、黒字を維持している」
これが相手方の最も強力なパンチです。かっちさんにはぜひこれを打ち砕いて頂き、論争にケリをつけて貰いたいと思います。
2016年08月28日 07:07
elsewhereさん
この記事は、株式投資を完全に無くせとは書いていません。最高でも以前の比率レベル程度でいいと書いています。ただ、人から預かったお金は絶対に元金割れはダメと思っています。
2016年08月28日 23:07
「株へ投資」でなく「株で運用」するという。
ゴマカシはないのか?
つまり、
かっちさんの指摘のように「度」を超すと・・・日刊ゲンダイ風に言う「バクチ」でないのか?
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しかも「株価維持」という裏の?名目だ。
健全な?株であればGPIFと称する「株価維持装置」に頼らなくともすくすく育つはずでは?(トホホ)
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鹿も馬も(逆も)、国家公務員共済の「運用」は安全な国債の比率が高いという。
役所が役人を守り?国民をイジメる構図か?(トホホ)
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ブラック官庁としてノミネート希望!(怒)

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