厚労省元村木被告公判で大阪地検捜査の暗部が明るみに

東京地検特捜部の陸山会に絡む石川議員らの逮捕よりさらに無理筋の事件としてネット社会では公然化しているのが大阪地検特捜部による郵政不正事件である。この件で逮捕された厚労省元村木氏の17回公判が14日開かれた。

この公判は、ある日突然犯人にされてしまう怖さを改めて思い知らされる。逮捕起訴などは検事に取っては「執行猶予がつくだろうから大した罪ではない」という感覚である。

人ごとではなく明日は我が身の事件である。本ブログでも継続的にウオッチして来ている。まず、14日の各新聞社の公判記事の見出しを示す。見出しがその記事の体を現わす。これを見て、結論から言うと、朝日、毎日、産経は、比較的村木氏側の言い分を書いているように見える。しかし、読売は村木氏の言い分よりは、検察側の言い分を優先的に書いている。詳しくは各記事に書かれているが正直言って公判全体の生の感触は得られなかった。

朝日新聞「郵便不正関与、涙の否定 厚労省元局長・村木被告の公判」
http://www.asahi.com/national/update/0414/OSK201004140087.html
毎日新聞「郵便不正公判:「自立支援法」供述 副検事が誘導認める」
http://mainichi.jp/select/today/news/20100414k0000e040073000c.html
産経新聞「郵便不正公判】「話した記憶ない」 村木被告、偽造指示を否定」http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100414/trl1004142012007-n1.htm
読売新聞「暴行、脅迫ない」郵便不正公判で副検事証言」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100414-OYT1T00779.htm

いつも村木氏公判の詳細な情報を江川紹子氏がtwitter(http://twitter.com/amneris84 )で詳細に提供して頂いているので非常に助かる。マスコミの記事はその社の方針で色を付けてしまうので、本当のニュアンスは伝わってこない。特にtwitterで実況的に報道してくれるので、マスコミで内容を操作出来ない利点を有している。

以下に少し長いが折角の江川氏の報告なのでそのまま掲載する。これを読むと、各社がまとめた記事と随分違う印象を受けた。特に読売は村木氏の言い分は載せず、完全に検察側の一方的な言い分を書いている。これでは、ネット情報を持たない大部分の人は新聞を信じてしまう。

1.選挙、もう終わったんですか。一番の問題は検察にあると思うけど、なんか釈然としないRT @ryosenoh: @amneris84 村木さんの上司だった塩田元部長が郷土の小豆島長の町長になりました。・・・検察に迎合し冤罪を作った事件ですが裁判の件など誰も殆んど知りません。 Echofonから

2.大阪地裁・村木厚子・厚労省元局長の公判。午前中は、まず偽証明書を作った上村元係長の上司T課長補佐ら厚労省関係者2人の取り調べを行った高橋副検事の証人尋問。T補佐は凜の会について「覚えていない」と供述したが、調書を作成しなかったことについて理由を聞かれ #muraki webから

3.「記憶があるのに嘘をついていると思った。『記憶ない』という調書を作れば、忘れたということで通ると思うのではないかいうことで、作成しなかった」と証言。供述の経緯を記録するために否認の調書を作成する必要があるのではないかと弁護人に迫られると…… #muraki webから

4.「主任から『今日は調書を作る必要はない』と指示があった」と、前田検事から否認調書を作成しないよう指示が合ったことを認めた。ちなみに高橋検事も、取り調べメモは廃棄している。なお前田検事は、毎回裁判に立ち会い、検察官団の後ろからにらみをきかせている #muraki webから

5.高橋検事は、取り調べメモのうち調書にしたものはすぐ廃棄したが、調書化してない部分は、捜査が終了するまで保管した後廃棄したと述べている。その理由は「調書に書かれていない部分もあったので、それについて調書を作る可能性もあると思ったので、廃棄せずにとっておいた」と #muraki webから

6.いろいろ書かれているメモのうち、一部を廃棄し、一部をとっておく、なんてことがあるのだろうか、と疑問。 #muraki webから

7.続いて、やはり複数の厚労省関係者を取り調べた牧野副検事。やはり取り調べメモは廃棄した、と。凜の会について「覚えていない」と述べた者に対し、机を叩いたことは認めるも、「こちらにも考えがある」と威嚇したことは否定 #muraki webから

8.牧野副検事は、弁護人反対尋問で、公印の管理状況を厚労省庶務係長に聴取し調書を作成したと証言。弁護側は「その調書は弁護人に開示されていない」と指摘。牧野証人は返答に困り、検察官席にその状況を目で訴える。裁判長、すかさず「検察官の方を見ないで」と注意 #muraki webから

9.大阪地裁。なぜか午後になって傍聴人のボディチェックを始めた。何があったんだろ Echofonから

10.その割には緩い。物々しい対応だけど、実施はカバンの中もチラ見のみRT @masato2desu: iC録音の隠し録りのチェックでしょうか? RT @amneris84: 大阪地裁。なぜか午後になって傍聴人のボディチェックを始めた。何があったんだろ Echofonから

11.検察官、飯島勲氏の調書を証拠申請。弁護側は不同意するだろうが、検察は証人請求する準備はあるのだろうかRT @kimera_kanmen: @amneris84 某元秘書官が来るんじゃないんですかぁ?(笑) #muraki Echofonから

12.牧野副検事は、毎日日替わりで多くの厚労省関係者の取り調べを行った。そんな中、村木被告から公的証明書の作成を指示されたとする部下2人の調書を作成。ただ、その指示は「法から逸脱してもやる趣旨ではなく、必要な書類は用意し、決済を通して作成する」と2人は解していた、と #muraki webから

13.ところが、実際は正規の決済を経ず上村係長が偽造していた。右陪席裁判官は、「正規の証明書を出す指示が、偽造の指示へとずれていった経緯はどうなっているのか」と聞く。「聞いてません」と牧野副検事。「なぜ聞いてないんですか」と突っ込む右陪席。しどろもどろの牧野副検事 #muraki webから

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14.これで証人尋問は終わり。検察側は法廷で、検察官調書と食い違う証言をした重要証人のうち4人について、法廷証言より調書の方が信用できる特別な事情があるとして、証拠申請。裁判官の前では本当の事が言えなかったけれど、密室での取り調べで検事には事実を言った、という主張。 #muraki webから

15.これについて、裁判所はすぐに判断せず。ところが裁判所は、検察官を促して、たくさんの調書類を「供述調書」としてではなく、供述経過を示す「証拠物」として証拠採用してしまった。弁護人が異議を申し立てたが、却下。だから裁判所は油断がならない #muraki webから

16.続いて、村木元局長の被告人質問が始まる。まず弁護人の質問から。女性、障害者、子供をめぐる課題に取り組んできた経歴、社会人になる際に「国家公務員は国民の願いを制度や法律にかえていく翻訳者だ」という恩師の言葉を胸に刻んで仕事をしてきたことなど、彼女の姿勢がまず語られる #muraki webから

17.こうしたジャンルの仕事は、民間の人たちとの関わりも深く、「その人たちの信頼を得るためにもしっかり仕事をやりたい」と考えてきたこと、女性や障害者は「本人は働きたい気持ちがあり能力が高くても、社会的偏見があってなかなか働けない、という点似ている」と感じたことなどを語る #muraki webから

18.検察側の筋書きは、障害者自立支援法制定のため、野党議員からの無理な頼みも断れず、違法な指示を出した、というもの。昨年6月7日から9日までの間に8人の厚労省関係者について、一斉に同趣旨の調書を作成している。弁護人は、この法制定に向けての事実経過を村木被告に確認 #muraki webから

19.村木被告が企画課長となった時、障害者の支援制度が財源不足で行き詰まっていた。初年度は、他の部署の予算を削って回してなんとかしたが、制度の改正が必要な状態。当初は介護保険制度を使うことを検討するなどの経緯を経て、平成16年10月に新制度のグランドデザインを作った。 #muraki webから

20.身体、精神、知的障害者全体をカバーする形の法案作りを決まったのは、平成17年1月に始まる国会に提案する直前。なので、検察側が村木被告が違法な証明書作成を指示したとしている平成16年2月の時点では、法案を通すために議員の無理な頼みを聞くような状況では全くなかった、と #muraki webから

21.村木被告は、予定を書いた手帳の他に、ノートに議員や障害者団体、自治体などからの依頼や問い合わせなども細かくメモし、それをパソコンの業務日誌に転記して保管していた。それにも、石井議員との面会、凜の会関係者からの面談は、一切記されていない。 #muraki webから

22.逮捕された直後、最初に取り調べを担当した遠藤検事に、手続きについて説明を受けた。「あなたの場合は20日間勾留される。その後起訴不起訴が決まるが、あなたの場合起訴される」と言われた。「結論決まっているなら20日は何のためにあるんだろう」と思った、と #muraki webから

23.逮捕後、10日ほど経った日の朝、すでに完成した調書を検事が持ってきて、「これにサインしてくれ」と言われたことがあった。読んでみると、言ったことのない話がいろいろ書かれていた。特に人の悪口を自分が言ったようになっていて別人格の人の調書のようだったので、拒否した #muraki 前 webから

24.検事は「どこが気に入らないか言いなさい。立派な否認調書だと思いますよ」と言ったが、署名を拒否したら「これは検事の作文です。筆がすべったところがあるかもしれません」と言って、作り直した。署名をする前に、翌日弁護人と相談したかったが「それは無理…… #muraki webから

25.私が取り調べるのは今日が最後」と言われた。女性の事務官が「遠藤検事は被疑者の話を聞いてくれる」と言っていたので、ましな方の検察官かもしれないと思い、署名をする、と言った。ところが、検事が「最初と相当ニュアンスが変わったので上司の決裁をとる」と、出て行ってしまった #muraki webから

26.取り調べの間に、罪の重さについて「執行猶予がつくだろうから大した罪ではない」と検事に言われ、非常に腹が立った。検事さんの物差しと私たち一般市民の物差しは違うと言った(このあたりになって、村木被告は泣き出した) #muraki webから

27.「私にとっては罪人になるかどうか……。公務員として30年間やってきたことの信頼を失うかどうかの問題なんです、と泣いて訴えました」。法廷でも、涙ながらに語る村木被告だった #muraki webから

各社が見出しに書いた内容が上記の中にに書かれている。臨場感がある。小沢氏、石川氏の事件のときは徹底した偏向した記事が多かったが、本件については読売は別として、意外にも産経も比較的色を付けないで事実を書いているように感じる。検察べったりのマスコミも、さすがに郵政不正に絡む村木氏の起訴は無理筋と思っているのではないかと思ってしまう。

ここは、検察=いつも正義でないということを頭に入れてマスコミに騙されないようにして村木氏の無罪までしっかりと見届けなければならない。

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