大阪地検特捜部捜査の「郵政不正」事件、益々混沌

19日の大阪地検特捜部が起訴した「郵政不正」の裁判で、「凛の会」元会長倉沢被告の起訴状が出された。以下が起訴の趣旨である。

『倉沢被告(「凛の会」元会長)は2004年6月上旬、村木被告らと共謀して、実体のない凛の会を障害者団体と認める偽の証明書を発行させた。その後、この証明書を使って割引制度の適用を受け、企業のダイレクトメール320万通を発送、約3億7700万円の郵便料金を免れた。』
倉沢被告への求刑は、『「国会議員に口添えを依頼するなど事件で必要不可欠な役割を果たしており、刑事責任は重い」として懲役1年6月、罰金540万円を求刑。』である。

これまでの公判での被告、証人の発言を以下にまとめた。
村木元局長(被告):完全否認
上村元係長(被告):検察の供実を翻し、村木氏の指示はなかった。

塩田元部長(村木氏の当時の上司):
石井議員からの電話や村木被告への指示について「(石井議員の)電話だったのか記憶はなかったが、電話を受けたのならば、村木被告にも指示しているだろうと思い込んだ」「村木被告への指示も今となっては、幻想ではなかったかと思っている」と証言。記憶と異なる供述調書に署名した理由について「村木被告に指示をしたという大前提のもとで、調べを受けた」と話した。この事件について「一定の大きなストーリーの中で私の立場が位置づけられたように思う。壮大な虚構ではないかと思い始めている」と話す。(2月8日公判で)。

村松義弘元係長(元係長・上村勉被告の前任):
証人出廷し、村木被告が証明書発行を指示したことを否定して、「村木被告は冤罪(えんざい)だと思う」と述べる。村松元係長は「企画課長補佐から呼ばれ、倉沢被告とあいさつした」としたが、村木被告の言葉については「記憶にない。自分の類推だった」と述べた。

証明書発行について「課長補佐から『国会議員から課長のところにきた案件だ』と聞かされていた」とする供述調書についても、「私の口からそんなことを言った覚えはない。そんなことはなかったと思う」と証言し、上村被告に証明書発行の件を引き継ぐ際、「上の立場の人からきた話」と伝えたとされることについても、「今の記憶では、はっきり覚えていない」とした。

また、検察の取り調べについて、村松元係長は「上村元係長が逮捕された直後に『自分は捕まらないですよね』と尋ねると、検事から『洗いざらい言ってくれないとわからないよ』と言われた」と述べ、村木被告の指示を認めた調書に署名したことについては、「細かい表現まで確認しないまましてしまった」と証言した。(2010年2月16日 読売新聞から引用)


以上、検察の事情聴取を受けて、検察側証人として出廷した関係者が、悉く検察調書と異なる証言を行っている。特に、塩田元上司 は、「一定の大きなストーリーの中で私の立場が位置づけられたように思う。壮大な虚構ではないかと思い始めている」と述べ、また村松義弘元係長は、「村木被告は冤罪(えんざい)だと思う」と述べた。

東京地検特捜部の小沢氏捜査と同じように、大阪地検特捜部の民主党石井議員をターゲットとした大阪地検特捜部作の物語の様相を帯びてきた。

この事件を指揮しているのは、大坪弘道特捜部長と言われている。大坪特捜部長の資料を検索すると、産経新聞WEB版産経新聞平成20年10月03日にあった。しかし、ソース元は削除されていたが、そのソース記事が2ちゃんに残っていた。以下に紹介する。

【大阪地検】「捜査はやるかやられるか」特捜部長に就任 大坪弘道さん
「捜査はやるかやられるか、戦いである」 、言葉に気迫がみなぎる。特捜検事歴は7年。 「一度は精鋭部隊を率いて果敢な戦いをしてみたかった」と強調、 政官財界に巣くう社会の悪に挑む覚悟を示す。

ここに書かれているように、「壮大な虚構」と言われてしまった背景に、「捜査はやるかやられるか、戦いである」という、気持ちが悪く、不気味な程の意気込みに現れているように思える。

本ブログで佐藤栄佐久元福島県知事の裁判について取り上げた記事(http://31634308.at.webry.info/201002/article_13.html)でも書いているが、佐藤元知事は、このような捜査で、正義感を前面に出し過ぎることが一番危ないと指摘している。多少の無理筋でも、その起訴に向けて無理やり捜査内容を完結させて、関係ない人まで巻き込んで犠牲者にしてしまうことを述べている。

上記の佐藤元知事の捜査に当たったのも東京地検特捜部で、その部長は佐久間氏である。佐久間部長の捜査では死人が出るとネット社会では、公然と言われている。今回の石川議員の逮捕の要因の一つに、石川議員の自殺防止があったとされている。

鈴木宗男議員が、「大阪地方検察庁特別捜査部における取調べを記録した文書の廃棄に関する質問主意書」で、以下の如く、政府に質問している。

 障害者団体向けに格安で郵便サービスを提供する制度を悪用した事件に絡み、昨年五月二十六日、厚生労働省障害保健福祉部係長の上村勉氏が逮捕された。右の事件に関し、過去に上村氏の上司であった村木厚子厚労省雇用均等・児童家庭局長が、六月十四日、大阪地方検察庁特別捜査部に逮捕された。本年二月二日、村木氏の裁判に関し、関係者の供述内容等を記した取調べのメモ(以下、「メモ」という。)を、大阪地方検察庁特別捜査部が廃棄していたことを村木氏の弁護人が明らかにしたとの報道がなされている。右を踏まえ、質問する。
一 一般に、検察官が取調べを行う際、備忘録等として、前文で触れた「メモ」の様な文書を作成するものと思料するが、確認を求める。
二 「メモ」はじめ、検察官が取調べを行う際に作成した文書に関し、どの様な法令が定められているのか説明されたい。
三 二〇〇七年、最高裁判所は、「メモ」はじめ取調べの際に作成される文書について、「個人的なメモを超えた公文書で開示対象となる」との旨の判断を下していると承知するが、右につき法務省、特に検察庁はどの様な見解を有しているか。
四 大阪地検特捜部が「メモ」を廃棄したというのは事実か否か、千葉景子法務大臣は把握しているか。
五 四で、事実ならば、それは裁判の公平性、公正性を失うことに繋がりかねない行為であると考えるが、大阪地検特捜部としてどの様な理由によってその様な挙に出たのか、千葉大臣の説明を求める。
六 四で、事実ならば、千葉大臣として、大阪地検特捜部のどの者が、どの様な理由によりその様な挙に出たのかを徹底調査し、可能な範囲で出来る限りの説明を国民に行う考えはあるか。
七 今回の大阪地検特捜部による「メモ」の廃棄以外に、過去に同特捜部において、「メモ」と同類の、取調べの際に作成される文書が廃棄されたという事実はないか、千葉大臣は把握しているか。
八 東京地検特捜部、名古屋地検特捜部において、今回の大阪地検特捜部による「メモ」廃棄の事例と同様の、取調べの際に作成される文書が廃棄されたという事例はないか、千葉大臣は把握しているか。


この質問は、政府の回答待ちである。

証拠を取るため、強制捜査により資料を無理やり押収する人が、今後の公判で、自分たちに都合が悪い資料は廃棄したとしたら、最低の所業である。正義もあったものではない。

人の人生を殺すも活かすこともできる権力を有している検察庁や、裁判所は、ちょっと間違いましたではすまされない。況や、無実の人に対して、事実を曲げて逮捕、起訴に持ち込むことは絶対にあってはいけない。むしろ、多少の悪人を逃す方がまだましである。

検察庁のほとんどの検事はこうではないと信じたいが、少なくとも特捜部は一度解消して、チェック機能も考えた上で新たに出直すべきである。

正義という意気込みで人生を抹消されては堪らない。

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