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zoom RSS 佐藤栄佐久元福島知事の事件に見える地検特捜部の捜査手法の共通性

<<   作成日時 : 2010/02/09 20:37   >>

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現在、東京地検特捜部はマスコミと強力なタッグを組み、やっとの思いで石川議員、秘書を逮捕にまで追い込んだ。これを押し進めた大きな推進役として、特捜部のリーク捜査情報を無条件に流したマスコミの責任は重い。

2月7日のサンデープロジェクトで、出席者の朝日新聞の星氏は、特捜部からのリークはないと断言したが、同じ出席者の大谷氏から、特捜部が押収したパソコンの中に残っているファイルの記録日を、マスコミの記者が分かるはずはないと述べたことに、何の反論もなかった。この他に、押収された通帳に「先生から」と書かれていたことなども記者がわかるはずがない。いくら特捜部、マスコミがリークはないと強弁しても、誰も信じない。

昨日のブログ記事でも書いたが、大阪地検特捜部が民主党石井議員からの依頼で厚生省村木元局長が偽の障害者団体証明書を発行したとして逮捕された事件では、検察側証人に立った村木氏の上司の塩田元部長が、署名した事情調書の内容を翻し、「この事件について「一定の大きなストーリーの中で私の立場が位置づけられたように思う。壮大な虚構ではないかと思い始めている」と語ったという。

この「虚構」という言葉に、全ての真実が凝縮されている。この事情供述調書は、検事が全て物語調で書くもので、そこには容疑者の話した生の言葉は一切書かれない。容疑者がどんなに否定しようとも、起訴文は、検察側の筋書き通りに書かれてしまう。

今回、特捜部が捜査した事件について調べた中で、表題の佐藤栄佐久元福島知事の公式ブログを読ませて頂いた。これは、佐藤氏自身が、石川議員と同じ水谷建設に関係して、汚職の容疑者として逮捕された取り調べが書かれている。

これを読むと、石川議員の女性秘書の事情聴取の状況などと捜査、事情聴取手法が見事に共通することがわかる。佐藤氏の悔しさと、無実の叫びが書かれている。まずは、以下の2つを読んで頂きたい。

□国民はどこにいるのか。国民は誰が護るのか。【1】
http://eisaku-sato.jp/blg/2010/02/000033.html

□国民はどこにいるのか。国民は誰が護るのか。【2】
http://eisaku-sato.jp/blg/2010/02/000034.html

以下に、参考のため、佐藤氏の事件経歴の経緯を示す。
1983年:第13回参議院議員通常選挙で初当選。
1988年9月:福島県知事選挙で初当選。その後、5期を勤める。
2006年7月:水谷建設とレインボーブリッヂのからむ一連の不正事件で、実弟・佐藤祐二氏が        営む縫製会社が、不正な土地取引の疑いで検察の取調べを受ける。
2006年9月25日:実弟佐藤祐二氏が競売入札妨害の疑いで逮捕。
2006年9月27日に道義的責任を取る形で辞職。
2006年10月23日:東京地検により収賄の容疑で逮捕。
    本人は後に否認したが、検察聴取により全面的に自身の関与を認めたと報道される。           
2008年8月:一審の東京地裁の判決で懲役3年・執行猶予5年
2009年10月:二審の東京高裁の判決では懲役2年・執行猶予4年となった。
          坂本元土木部長を偽証罪で告訴(東京地検受理)
           (http://eisaku-sato.jp/blg/2009/11/000023.html

佐藤氏は判決後の記者会見で「検察が作り上げた事件で、有罪は納得できないとして、上告した。なお、東京地検特捜部長は佐久間氏で、主任弁護人は元特捜検事の宗像紀夫である。

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まず、特捜部の捜査手法を述べる前に、当時の佐藤元知事が置かれていた背景を述べていた方がいいように思う。個人的には、これも水面下で、この逮捕の要因となったのではないかと思うからである。

当時の福島県として、国と関わる大きな懸案は、1989年正月、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプ破損の大事故が起きた原発問題であった。これにより、地元では一変して原発の安全性への不信が高まり、この危険な原発の運転再開を巡って2年越しの反対運動が繰り広げられた。

1999年秋、隣県の茨城でJCO臨界事故が起こる。折から福島第一原発3号で開始されるプルサーマル用燃料が専用港に入港した翌日であった。3年越しの反対運動にもかかわらず、県は前年の夏、他県に先んじてプルサーマル実施の地元事前了解を与えていたのだった。
しかし、2001年2月、東電は供給過剰と電力の一部自由化を理由に、県内の建設中火力を含む建設計画の凍結を一方的に発表したのをきっかけに、佐藤知事は電力と国の原子力政策への不信表明し、まずプルサーマル事前了解の凍結を表明した。この表明は、全国の知事の中で、唯一国が進める原子力政策にとって反旗を上げており、国の原子力政策推進に大きな障害であったと考えられる。

なぜ、上記の背景を上げたのは、東京地検特捜部の逮捕のシナリオは、佐藤知事が水谷建設がダム受注に「天の声」を出した見返りに、実弟の所有地を時価より高い額で、水谷建設が買い取り、その差額が賄賂に当たるとしたものである。もし、例え賄賂としても、実弟には職務権限はなく、お金は直接実弟に行くだけである。ある意味、言いがかりのようなもである。あとで、その差額自体もゼロに近いものであることになる。それ以外の目的として、辞職させたいとの力が働いていた可能性は否定できない。

特捜部の事実認定は、被告2人と贈賄側3人の供述のみで構築されており、その3人には時効(3年)が成立してお咎めなしである。この検察側証人の一人は、佐藤元知事の元部下の坂本元土木部長である。佐藤氏は、腹心の部下と思っていたが、嘘の証言をされたと嘆き、坂本元土木部長を偽証罪で告訴している。坂本氏が検察に弱みを握られ、検察のストーリで偽証しているとしている。これは、以下のブログ記事に書かれているので読んでほしい。

偽証罪での告発(http://eisaku-sato.jp/blg/2009/11/000023.html

もう一人、検察側の最も重要な証人である、贈賄側の水谷建設の会長は、佐藤氏の弁護人に直接面会を求め、弁護士の前で『土地取引は自分が儲けようとしてやった。賄賂行為はない』と述べたということである。これは、以下の記事に詳細に書かれている。これを、弁護側の証拠として、東京高裁に求めたが、受理されなく、判決は有罪となった。現在、最高裁へ公訴して、それも証拠として採用を求めている。

『小沢側に1億円 水谷建設元会長に「偽証」の過去』
http://news.biglobe.ne.jp/politics/998/gen_100125_9989810930.html
佐久間達哉特捜部長が、副部長時代に手がけた06年の佐藤栄佐久前福島県知事の収賄事件。2審公判中に水谷は服役中の津刑務所で、佐藤の主任弁護士と面会し、次のように語ったという。

「1審での供述は、当時自分の裁判(脱税事件)が進行中で、実刑を回避しようと、検察から言われたままを証言した」 アキれたことに水谷は、もはや自分の裁判での実刑は免れないとみて、本当のことを話そうと思ったのか、「戦術を間違えた。話がしたい」と佐藤の弁護士に直接、コンタクトを取ってきたのだ。

 佐藤前知事の汚職事件で特捜部が描いたシナリオは、(1)県発注のダム工事の入札をめぐり、00年1月に前知事が“天の声”を出した(2)その見返りに、落札企業の意向を受けた水谷建設が、前知事の親族会社の所有地を時価よりも高く買い取った――。時価と買い取り額の差額が賄賂にあたるという筋書きだ。

「水谷は1審で『受注の礼に土地を高く買うのだと思った』と証言したが、面会した弁護士の前で『土地取引は自分が儲けようとしてやった。賄賂行為はない』と翻したのです。さらに『ダムの受注は99年5月に、仙台の有力ゼネコンOBらとの会合で決まった』と新たに証言。これでは、翌年に佐藤前知事が“天の声”を出すまでもなかったことになる」(司法関係者)
 水谷は「出廷して正直に話してもいい」との意向を示し、佐藤の弁護側は2審で水谷を証人申請。東京高裁は証人申請を却下したが、弁護側は昨年7月の最終弁論で水谷の新証言を暴露した。

「福島汚職では贈賄側の時効が成立しており、特捜部は水谷建設などゼネコン関係者から都合のいい調書を多数取ったようです。小沢事件も同じ構図で、昨年夏から何度も水谷氏を取り調べて、冒頭の証言を引き出したのです」(検察事情通)
 いいかげんなオッサンの証言に頼らざるを得ないとは、検察も相当、苦しそうだ。
(日刊ゲンダイ2010年1月22日掲載)


ここまで読んで頂ければ、昨日(8日)の厚生省村木元局長の事件と、同じ状況になって来ていることがわかるであろう。

特捜部のやり方は、本質的に昔から変わらないようだ。密室で、精神がおかしくなるぐらい、いろいろな圧力掛けて、検察が描くストーリーに無理やりもっていく。そこには、人間の尊厳も気にせず、もしこれが間違っていたら、どうしようという人間的な危惧もなしに、まずは起訴に持ち込めば、目的は達せられると見えてしまう。つまり、政治家は、後で無実が証明されても、政治生命は絶たれてしまうからである。

この事件を見ると、佐藤氏の逮捕によって、これからの国の原子力政策の推進の妨げになる障害物が、結果的に除かれたことになる。今回の石川議員の場合も、自民党議員では修正申告で済まされていたものが、逮捕までやるということは、新政権に多大のダメージを与え、石川議員の政治生命を抹殺すると言われても仕方ない。

石川議員が「離党、議員辞任しない」と判断したが、佐藤氏と同じ思いであろう。妥当な判断で、検察と戦うべきである。

また、今回佐藤氏を追い込んだ検察側証言人の供述も、事情聴取時に「可視化」を行っていれば、このような事態にはならなかっただろう。我々を守るためには、何回も言うが、「可視化」の世論を高めて行かなければならない。

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